頭頂部ハゲが知っておくべき育毛剤の注意点・副作用
育毛剤は開発時に十分な臨床実験を行っているため、普通に使用していれば体に害が及ぶことは基本的にはありません。しかし、血管や細胞に働きかける作用があるため、容量・用法を理解した上で使用しないと、思わぬ頭皮トラブルを招く可能性もゼロではありません。気づかぬうちに頭頂部のハゲが悪化していたなんてことがないように、育毛剤を使用する際の注意点について解説しておきます。
また医薬品の育毛剤は、体質によっては配合成分の副作用が生じる可能性もありますので、その点についてもしっかり理解しておきましょう。
最初は少しずつ使い始める
初めて使う育毛剤の場合、最初は少量から使い始めるようにしましょう。ハゲが気になりだして慌てて育毛剤を使い始める方は、早く効果を出したいと、最初から量を多めに使ってしまいがちです。しかし、開発時に十分なテストを行っているとはいえ、頭皮の性質は人それぞれ異なりますので、人によっては炎症や痒みが生じる可能性もあります。最初は少量から使い始めて、数週間経っても異常がないことを確認し、使用量を徐々に増やしていくようにしましょう。
医薬品の育毛剤の副作用
医薬品の育毛剤の配合成分には、高い育毛効果が期待できる分、副作用が起こる可能性のあるものもあります。体に不必要なダメージを与えることがないように、副作用の可能性がある成分についてもしっかり把握しておきましょう。
ミノキシジル
ミノキシジルはもともとは血圧降下剤として使用されていた成分で、血管を広げる作用があります。頭皮の血流を促し育毛効果を高める効果がありますが、血圧低下、心拍数増加、動機、息切れ、また人によって痒み・かぶれなど、副作用の症状がでることがあります。
ミノキシジルの配合率が5%であれば、副作用があっても頭皮に痒みが生じる程度です。しかし、配合率が12〜15%となると血圧への影響がでることも考えられます。低血圧の方などは、使用前に専門医に相談するようしたほうがいいでしょう。
フィナステリド
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の原因である男性ホルモンに作用します。そのため、精子減少・性欲減退、勃起不全などの副作用が生じる可能性があります。しかし、可能性としては非常に小さく、フィナステリド配合の育毛剤を1mg使用しても発症する可能性は5%といわれます。ですので、基本的には気にする必要はありませんが、万一ということもあります。使用前には専門医に相談することをおすすめします。
使用前に医師・薬剤師に相談が理想的
理想をいえば、医薬品でない育毛剤でも、使用する前に医師や薬剤師に相談するのがベストです。前述のように、開発会社の臨床試験結果が全ての人に当てはまるわけではありません。また、いくら口コミサイトなどでいい商品レビューが書かれていたとしても、そもそもそれが本当にユーザーの声なのかは残念ながらわからないのです。
ネットでモノが買えるのに、わざわざ病院やドラッグストアに足を運ぶのが面倒なのはわかります。相談することが恥かしいというのも同じハゲとしてよくわかっているつもりです。しかし、そのひと手間を惜しむことによって、頭頂部のハゲが進行してしまう可能性だってゼロではないのです。
せっかくお金をかけて育毛剤を使用するわけですから、出来るだけ効果的でリスクのない使い方をしたいですよね。医師であれば頭皮についての相談もできますし、育毛剤の相談のついでに診てもらうのもいいと思います。